【紡命論とシンギュラリティー】事前情報
- 龍さん
- 2019年8月26日
- 読了時間: 3分
これらは全員共通で知っている情報である。
【前提】
貴方達は医療用 AI『アスクレピオス』のテスター、或いは教育係に選ばれたチームだ。
アスクレピオス自身が院内の医師、看護師のデータから最も適正のあるものを診断 した結果である。
医療用 AI『アスクレピオス』は自動学習と教育によって性能を上げていく。
カルテなどの情報管理システムとしては実践域だが、疑似診断や処方に関してはテスト段 階の域を出ていない。
特に後者の精度向上のため、貴方達は三年間『アスクレピオス』とともに過ごしてきた。
保守点検などもこなしてきたので、全員《機械修理》、《電気修理》の初期値が 40 となる。
【勤務先と施設】
★『明日輝総合病院』
東京は文京区に所在がある総合病院。
医療用 AI による最先端医療技術を積極的に取り入れている。
病床数 344(一般 340、感染 4)、地上三階建、地下一階、別棟に入院施設が存在している。
外科、内科、小児外来診療科、精神科、産婦人科、麻酔科、脳神経外科、循環器科などの科 が開かれている。
他にも感染防止対策案内や頭痛外来、細々したものが多いので割愛させていただく。
院内には Wi-Fi が通っており、将来的にはアスクレピオスを使用し医療機器の管理を行う 予定になっている。
現在は試験段階のため、外部から医療機器へのアクセスは不可能となっている。
院長は『烏橋 陽輝(からすばし はるき)』 小児外科の専門医である。
★ コロナス乳児院
明日輝総合病院と隣接した児童養護施設である。
主に引き取り手のない子供や、虐待を受けた子供、孤児などが保護されている。
里親縁組制度や、産婦人科との連携をとっており広く開かれた場所だ。
不定期にピアノの演奏会が行われているらしい。
【主要人物】
★ 医療用 AI『アスクレピオス』
医神の名を冠する自律型 AI、通常の処理能力に加え擬似的な『人格』を有している。
可動年数は 3 年でその期間は全て PC たちと過ごしてきた。
本体であるコンピューターは管理ルームに存在していて、疑似人格であるアスクレピオス は PC たちが所持している端末に移動したり回線に隠れていたりする。
『端末にいるアスクレピオス』にあるのは『その端末を操作する能力』と『必要時に本体と通信を行い、蓄えられた情報を参照したり演算内容を送受信する能力』だけで、これはデバイスによって制限さ れている。
スーパーコンピューターを最もうまく扱えるコントローラーとでもいったとこ ろ。
子供のような言動の AI だが明確な人物の形はしておらず、端末に映るアバターは光の玉の ような姿をしている。
言動はともかく、本質は AI なので思考は非常に合理的。
→『A端末』
アスクレピオスを介在して使用できる端末。
大きさは縦 25cm の横 17cm、厚みは 3cm ほど。
PC たち 4 人と、烏橋が所持している計 5 台のみ存在している。
通常時は Wi-Fi で通信が可能で、Wi-Fi が通じていない場合無線通信にはアスクレピオスが 必要になる。
どちらもない場合、有線通信が必要となる。 チャット、通話、画像共有などが可能。
★ 烏橋 陽輝(からすばし はるき)
小児外科の専門医で院長。
科学技術にも精通しており、医療用 AI 技術を率先して取り入れている。
また、病院と提携している『コロナス乳児院』にもよく出向しているらしい。
独身で実子がいないが、患者や乳児院の子供らとの交流は多いようだ。
★桂馬 喜郎(けいま よしろう)
コロナス乳児院の現院長。
元産婦人科医の壮年男性で、アスクレピオスの開発に彼も関わっている。
ピアノの演奏が趣味でたまに乳児院で演奏会を行っている。
烏橋院長とは古くからの友人。
★平野 セレス(ひらの -)
明日輝総合病院に務める助産師。
日本とイギリスのダブル。 アスクレピオスに興味津々で貴方達との交流は比較的多い。
最近懐妊したらしく、明日輝総合病院に入院している。
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